日本生命、メンタルヘルス促進で東邦大と連携
2023.04.12 09:18
日本生命保険は4月11日、東邦大学と地域社会におけるメンタルヘルスの促進を図る提携を結んだと明らかにした。同大のノウハウを生かしてワンストップ早期相談のパッケージを共同開発。NPO法人が運営する地域相談窓口へ展開する。2023年度下期をめどに一部地域で検証を開始し、24年度中に全国へ普及させる計画だ。
コロナ禍による社会や職場環境の急激な変化を背景に、メンタルヘルスが社会的な課題となっている。心身に不調をきたした際に地域で早期相談できるよう、NPO法人などが全国約150カ所に相談窓口を設置したが、利用は低調に推移している実情がある。
一方、東邦大は東京・足立区や埼玉・川口市でワンストップ相談センター「SODA」を運営。1日当たり10人程度が訪問するなど、利用実績を上げている。
そこで、同大のノウハウと日本生命が締結した地方自治体との包括連携協定のネットワークを生かし、早期相談のパッケージを共同開発することにした。具体的には9月をめどにパッケージの初期版を開発。23年度下期中に一部地域で検証を重ね、相談・支援サービスの中身をブラッシュアップする。その上で24年度から各地の相談窓口へ広げていく。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 地域銀7行が先行導入 マネロン機構のAIスコア
- 金融5団体と商工中金、適正な競争へ新枠組み 過去の民業圧迫踏まえ
- 春の叙勲 金融界から24人
- 地域銀・信金、取引先の経費削減支援 コンサル会社と連携拡大
- 京都信金、職員向け「京信大学」200回 講座受講者、延べ4000人超
- 十八親和銀、投信客への架電デスク新設 7万先にアプローチ
- Techで変える(2)宮崎銀、融資稟議書作成を自動化 業務時間は95%削減
- 大手損保、地銀の窓販デジタル化 火災保険、満期急増で
- 日銀、政策金利を据え置き トランプ関税で海外経済減速見通し
- SMBC日興証券、25年3月期純利益727億円 純営業収益はSMBC入り後過去最高