セブン銀、ノンバンクを子会社化 グループの金融事業再編
2023.04.09 04:50
セブン銀行は7月1日、同じセブン&アイグループ内でノンバンク事業を営むセブン・カードサービス(7CE)の株式87万株を取得し、出資比率98.9%の連結子会社にする予定(取得価額約320億円)。グループの金融事業再編の一環で、セブン銀と7CEの親会社であるセブン・フィナンシャルサービスとの間で4月6日に株式譲渡契約が締結された。
グループ共通の会員基盤「7iD」が急速に拡大するなか、今後の金融事業の連携を踏まえ、セブン銀のバンキング事業(ATM・口座事業)と7CEのノンバンク事業(クレジットカード・電子マネー事業)を一体にしてシナジー効果を追求した方が良いと判断した。
今回の株式取得によって個人顧客が求める複数の決済手段、運用・調達手段を一体化した推進体制のもとでラインナップが整備され、多様なニーズにより簡単でスピーディーに対応できる。また、両社が培ってきたノウハウや専門性を統合・拡充し、7iDで得られた知見も生かしながら〝流通小売グループらしい金融サービス〟の開発やユニークな体験の提供をめざす。
なお、セブン&アイグループでは7iDを起点に決済・金融サービスの利便性を高めるなどして顧客接点を強化し、7iD会員数を2025年度までに5000万人まで増やす方針だ。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 中堅の外資生保、乗合代理店からの要求に苦慮 変額保険手数料で
- 八十二銀、AIモデル開発50種に 投信販売モニタリングも
- 広島銀、金利再来でALM改革 各部門の収益責任 明確に
- 多摩信金、住宅ローン168億円増 業者紹介案件が4割強
- 金融庁・警察庁、URL貼付禁止案を軟化 銀行界から反発受け 不正アクセス防止で
- カムチャツカ半島付近でM8.7の地震 一部金融機関の店舗で臨時休業
- 金融庁、障害対応の強化要求 クラウド利用拡大で
- 地域金融機関、半数の250機関が預金減 金利戻りパイ奪い合い
- あおぞら銀の中野さん、金融IT検定で最高点 専門部門との対話円滑に
- 信金界、「ことら送金」240信金に拡大 周知姿勢で温度差も