みずほ銀など3行、初のブルーサステナ融資 サーモン養殖支援

2023.04.01 04:50
SDGs 貸出・ローン
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みずほ銀行など3行は、海洋保全や持続可能な水産業に資する「ブルーサステナビリティローン」を国内で初めて実行する。同行がアレンジャーとなり、陸上養殖事業を行うノルウェー企業の日本法人Proximar(プロキシマ―・横浜市)に対し、静岡銀行、日本政策投資銀行とのシンジケーション方式で総額88億円を貸し付ける。融資は2回に分け、1回目は4月に行う。


調達した資金はアトランティックサーモンの養殖施設の開発費に充てられる。プロキシマ―は、2023年中に静岡県に施設を完成させ、24年中に水揚げを目指す。


同社が開発する「閉鎖循環式陸上養殖施設」は海水を引く必要がなく、一般的な陸上養殖施設と比べ、餌による環境の負荷を抑えられ、海洋汚染防止につながる。さらに国産アトランティックサーモンの養殖が実現すれば、輸送時のコスト削減や二酸化炭素排出軽減も期待できることから、みずほ銀は同ローンの活用を提案した。


ブルーファイナンスを巡っては、欧州委員会などが18年に持続可能な水産業に対する金融原則を世界で初めて策定。22年には国際金融公社(IFC)がSDGs目標に資する資金使途分類を明記したガイダンスを公表するなど、国際機関でファイナンスの枠組みを設ける事例が増えている。

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