京都信金、本店屋上を緑化 職員食堂の端材を肥料に
2023.03.29 04:45
京都信用金庫(京都市、榊田隆之理事長)は、4月3日から本店屋上の一部を「緑化スペース」として活用する。17箱の花壇と菜園を設置し、食堂の野菜の端材を肥料にしてごみの排出を抑えるほか、職員の交流促進に役立てる。
本店9階屋上に職員食堂があり、同ビルに勤める職員約600人は原則、ここで昼食をとる。食堂の北側外のスペース438平方メートルを使い、11箱(一つの長さ2メートル)にシマトネリコなどの樹木を植え、6箱でブルーベリーなどの果樹を栽培する。
食堂で発生する野菜の端材をバッグ型の「コンポスト」で約3カ月かけて堆肥(たいひ)化し、栽培に生かす。2021年10月からコンポスト普及に協力してきたなか、職員の発案で今回に至った。
榊田理事長は「循環型社会の形成や、ごみ処理の際に排出される二酸化炭素の削減につなげる」と話す。
床にタイルを貼り、デッキやベンチ、テーブルを設けて職員が休憩しやすくする。職員による月1回の「ビアパーティー」などのイベントを企画し、コミュニケーションを通じた健康増進も図る。
整備したのは、65~67歳の職員6人が所属する部署「まちのべんり屋」。週3日勤務で営業店の備品製作や修繕などの主要業務をしながら、約3カ月で栽培用の箱やデッキを自作し、1000袋の土などを調達した。今後は、他の本店職員から募るプロジェクトメンバーが水やりや追肥、イベント企画を担う。
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