堂島取引所、貴金属先物市場開設 金10グラムから取引
2023.03.27 20:06堂島取引所(大阪市、村田雅志社長)は3月27日、金など貴金属の商品先物市場を開設した。金先物取引は大阪取引所に次いで2カ所目。
金の取引単位は1枚10グラムにするなど、大阪取引所の10分の1にして個人投資家が参加しやすくした。初日の出来高は金が712枚、銀が4枚、白金(プラチナ)が1枚。金の終値は1グラム=8296円90銭。
取引参加者は投資家の注文を仲介する受託取引参加者が8社、自社ディーリングの市場取引参加者が6社。ただ、参加者は小口化によるネット発注を想定しているが、システム構築が遅れている先もあり、初日の受託取引はSBI証券、日産証券、サンワード貿易、コムテックスの4社となった。
村田社長は「取引数を重視し、世界有数の貴金属先物の取引所となる。今後は、米やエネルギー、デリバティブなどの取り扱いを目指したい」と語った。