三井住友FG、ベトナム商業銀に15%出資 持ち分法適用へ
2023.03.27 19:15
三井住友フィナンシャルグループ(FG)は3月27日、ベトナムの民間商業銀行VPバンクへ総額35.9兆ドン(約1831億円)を出資すると発表した。第三者割当増資により普通株式15%を取得し、持ち分法適用会社とする。
出資主体は傘下の三井住友銀行。当局の認可を前提に、クロージングは2023年後半に予定する。投資3年目の取込利益は約180億円を見込む。出資によりベトナムにおけるマルチフランチャイズ戦略の中核となる強固なパートナーシップを確立し、同国において法人から個人までフルバンキングを提供する体制を構築する。
VPバンクはリテールや中小企業金融分野に強みを持つ同国第2位の民間銀行。近年はデジタル化に注力しており、2022年1~12月の純利益は約900億円と、同国の民間銀行としてトップクラスの成長力と収益力がある。
SMBCグループは21年10月にSMBCコンシューマーファイナンスがVPバンク傘下の消費者金融機関に49%出資し、22年5月には三井住友銀がVPバンクと業務提携を締結。日系企業の紹介などシナジー効果を発揮している。