鹿児島信金がメンタルヘルス研修 悩みなど共有
2023.03.24 19:43
鹿児島信用金庫(鹿児島県、中俣義公理事長)は3月24日、外部講師を招いたメンタルヘルス(心の健康)に関する職員研修を行った。精神面の不調や対応に重点を置く研修は初めて。職員のメンタルケア向上やモチベーション維持につなげる。
研修は25日まで4回に分けて開き、合計171人の職員が参加する。24日の初回は役員8人と部支店長全員(35人)が、ストレスマネジメントの手法や心構えを学んだ。
講師は臨床心理士の久保田智之氏が務めた。精神的に不調になりやすい人の特徴や予防のポイントを踏まえ「連絡漏れといったミスの増加や会話の減少など普段と違う変化に注目してほしい」と解説。そのうえで、「個人の気持ちの問題と切り捨てるのではなく、組織全体でメンタルヘルスの考え方を浸透させてほしい」と呼びかけた。
グループワークでは、各部支店長が自身の悩みや取り組みを共有した。「叱りすぎても褒めすぎても駄目で難しい」との悩みや「朝礼や昼食時に個別に話をする時間を設けている」という意見が出ていた。
研修を担当した西圭吾総務部長は「各部支店で職員とのコミュニケーションに生かしてもらえれば」と話した。
25日は入庫1~4年目の若手職員80人が参加する。ストレスや体調変化に自ら気づけるよう、前向きに物事を捉える思考法や感情をコントロールするコツを学ぶ予定。
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