京都信金、起業家の公開プレゼン 最優秀者に100万円
2023.03.22 19:15
京都信用金庫(京都市、榊田隆之理事長)は3月22日、起業家による公開プレゼンテーション「地域の起業家アワード」を本店で開いた。予選を勝ち抜いた10人が事業の目的や概要を説明。来場者らの投票で最優秀賞受賞者を選んだ。
社会性や成長性などが高い事業の創出を奨励する狙いで、2013年から10回目。対象は同信金の営業エリア内で5年以内の創業者。応募者67人から選んだ10人がプレゼン。最優秀者1人に100万円、ほか9人に20万円を贈る。
コロナ禍のため4年ぶりのリアル開催。起業家は米アカデミー賞のようなレッドカーペットを通って登壇し、約10分ずつ事業を紹介した。行政機関や支援団体、投資家ら約150人も出席し、最も応援したい起業家をチラシのQRコードで投票。「会場投票」による一票のほか、支援機関などの審査員14人の各一票で最優秀者を選んだ。
最優秀賞に輝いたのは、乳幼児向け商品を開発・販売する「Halu」(京都市)の松本友理代表。自身の子どもに障がいがあったことを契機に起業し、成長してからも使いやすい、よだれかけなどを開発した。榊田理事長は「今後も、インクルーシブ(包摂的)な社会の実現を目指す観点で意義深い事業を支援したい」と語った。
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