2月の九州地区景気、2カ月ぶり首位に 帝国データ福岡
2023.03.22 16:49帝国データバンク福岡支店は3月22日、2月期の九州ブロックの景気動向調査を発表した。景気DIは44.8(前月比0.8ポイント改善)で、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてきたことを背景に3カ月ぶりに改善。佐賀県と沖縄県を除く6県の景気DIが改善し、全国10ブロック別で2カ月ぶりに首位になった。
業界別DIは、10業界のうち農・林・水産業と運輸・倉庫業を除く8業界で前月比改善。特に、小売業は景気DIが41.5(前月比1.8ポイント増)で4カ月ぶり、卸売業43・5(同1.5ポイント増)で2カ月ぶりに改善した。
先行き見通しは、「3カ月後」が46.2(前月比0.5ポイント増)、「6カ月後」が47.5(同1.2ポイント増)、「1年後」が48.8(同0.7ポイント増)。3カ月連続で3指標すべてが改善した。建設業や不動産業など6業種で3指標すべて改善と想定する一方、運輸・倉庫業など2業種で3指標すべて悪化すると回答した。
帝国データバンク福岡支店は「インバウンド(訪日外国人客)など観光需要が復調しつつあるものの、海外経済情勢など先行き不透明感も拭えないため、九州の景気はおおむね横ばい傾向で推移すると見込まれる」としている。
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