米本・地銀協会長、SVBと国内地銀は構造が大きく違う

2023.03.15 18:14
地銀協
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定例会見で質問に答える米本努会長(3月15日、地方銀行会館)
定例会見で質問に答える米本努会長(3月15日、地方銀行会館)

全国地方銀行協会の米本努会長(千葉銀行頭取)は3月15日の定例会見で、シリコンバレーバンク(SVB)の経営破たんについて「(個人的な見解として)固有の要因だ。国内地銀とは構造が大きく異なる」と述べた。


具体的に預貸率の違いを挙げ、国内地銀の平均が約70%なのに対し、SVBは約40%で有価証券運用が中心になっていたとの見方を示した。調達面も異なることを指摘し、SVBはスタートアップ企業の大口預金をメインに残高を急拡大させてきた一方、「国内地銀は長年にわたって築き上げてきた信用をもとに、数多くの個人や中小企業の預金で構成されている」と強調した。


次期日本銀行総裁の植田和男氏が現状の金融緩和政策を続けることについては、「金融緩和の副作用をできるだけ抑制しつつ、金融政策が最大限の効果を発揮されることや、市場との丁寧な対話を期待したい」と語った。

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