奈良県信金協、若手職員セミナー開催 地域魅力研の多胡氏登壇
2023.03.14 19:29
奈良県信用金庫協会(高田知彦会長=奈良中央信用金庫理事長)は3月14日、奈良県橿原市で若手職員セミナーを開催した。加盟3信金から入庫2~5年目の約50人が参加。信金の魅力ややりがいを先輩職員などから学んだ。
基調講演には地域の魅力研究所の多胡秀人代表理事が「『信用金庫らしさ』を見つめ直す」をテーマに登壇。共同組織の価値は「金利や手数料ではなく、地域に根ざした信頼関係」と話した。
第2部は、諏訪信用金庫(長野県、田中輝明理事長)ビジネスサポート部の奥山眞司副部長が「信用金庫を10倍Enjoyする方法」を解説。再生支援や経営改善などを未取引だった旅館の実例を踏まえて説明。「短期的な思考になると目先の数字や目標に捉われてしまう。中長期的な視野で判断し、挑戦する気持ちを大事にしてほしい」とアドバイスした。
その後、3信金の中堅職員によるパネルディスカッションでは、失敗した出来事や良かったことなどを話し合った。パネラーを務めた奈良信金の吉田泰典さんは「新しいお客さまができることは、最初の担当者として誇りを感じられた」と話した。
開会のあいさつで高田会長は「脱コロナに向け、より一層企業支援にギアを入れなければならない。地域を元気にするため、一丸となって頑張ろう」と語った。