2期ぶりに「下降」超 1~3月期の企業景気 福岡財務支局まとめ

2023.03.13 18:22
景気
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会見する川口課長(3月13日、福岡財務支局)
会見する川口課長(3月13日、福岡財務支局)

福岡財務支局は3月13日、北部九州地方(福岡県、佐賀県、長崎県)の1~3月期の「法人企業景気予測調査」を発表した。景況判断BSIは、全産業でマイナス5.7%ポイントの「下降」超で、2022年10~12月期(4%ポイントの「上昇」超)より悪化。2期ぶりに「下降」超に転じた。非製造業が「下降」超となったのが要因。調査時点は2月15日。575社から回答を得た。


製造業はマイナス17.4%ポイントの「下降」超で、2期連続で「下降」超となった。自動車・同附属品製造業が回復した一方、原材料価格などコスト上昇分の価格転嫁が一部にとどまるなど食品製造業が「下降」超に働いた。


非製造業は、マイナス1.4%ポイントの「下降」超で、2期ぶりに「下降」超となった。運輸・郵便業や電気・ガス・水道業はガソリンや燃料の価格高騰の影響を受け、宿泊・飲食サービス業は全国旅行支援の割引率縮小により、前期と比較して稼働率が減少した。


先行きは、23年4~6月期は2.4%ポイントの「上昇」超、同7~9月期も5・2%ポイントの「上昇」超が続く見通し。5月から新型コロナウイルスの指定感染症の扱いが5類変更による社会経済活動への期待、インバウンドの増加で回復が見込まれる。


会見した経済調査課の川口善也課長は「引き続き物価高やエネルギー価格の高騰、供給制約などに注視していきたい」と強調した。

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