熊本銀、台湾セミナー初開催 TSMC進出で理解深める

2023.03.09 19:36
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パネルディスカッション時にくまモンがサプライズ登場した(3月9日、熊本城ホール)
パネルディスカッション時にくまモンがサプライズ登場した(3月9日、熊本城ホール)

熊本銀行は3月9日、熊本市内で「台湾ビジネスセミナー in熊本」を初開催した。ふくおかフィナンシャルグループ(FG)と中國信託フィナンシャルホールディング(FHD)との共催。対面とオンラインで、約1400人が参加。台湾の半導体製造大手TSMCの熊本進出を受け、台湾への理解を深めてもらおうと開いた。


22年12月に締結した中國信託FHDとの業務提携の一環。2部構成で、第一部では、「台湾を知る」をテーマに中国信託商業銀行(CTBT)の馮寄台(ヒョウ キタイ)最高顧問が講演した。台湾の食文化や日本との友好関係、経済などを紹介。「日本の高度経済成長とともに台湾も産業が近代化し、経済が上昇した」と述べた。



講演する中國信託商業銀行の馮寄台(ヒョウ キタイ)最高顧問(3月9日、熊本城ホール)
講演する中國信託商業銀行の馮寄台(ヒョウ キタイ)最高顧問(3月9日、熊本城ホール)

第二部は、「九州における半導体産業と今後の広がりについて」をテーマにパネルディスカッションした。ファシリテーターは九州経済調査協会事業開発部の岡野秀之部長が務め、九州経済産業局と熊本大学、熊本県、台日産業連携推進オフィス(TJPO)からパネリストが参加。「半導体業界から見て熊本はどのような地域か」「熊本に期待されていること」「熊本のポテンシャルを高めるために今後必要なこと」の3点を議論した。


パネリストからは、「TSMC進出により、日本企業と台湾企業とのマッチングが期待できる」「九州地区が半導体製造を支える地域になることを目指したい」などとの意見がでた。


熊本銀の野村俊巳頭取は、「TSMC進出によるインフラ整備や半導体関連の人材育成などの課題があるが、産学官金で連携を強化して取り組んでいきたい」とあいさつした。

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