呉信金、芸術振興へ絵画購入 入賞者へ120万円
2023.03.02 19:12
「経済活性化はもちろん、芸術・文化の発展が豊かな生活には必要だ」ーー。くれしん芸術文化財団(向井淳滋理事長=呉信用金庫理事長)が開催する公募美術展「Art Exhibition 瀬戸内大賞」では、入賞者32人に計120万円を贈呈した。3月2~5日、呉市立美術館に作品106点を展示する。このうち2作品を財団が購入し、呉信金の本店に飾る。
芸術活動の普及や地域文化の発展を目的に、2016年から8回目の開催。瀬戸内7県在住者から絵画など324点の応募があり、入賞32点、入選74点を選出。「少しでも多くの作品を美術館に展示してあげたい」との思いから106点が呉市立美術館へ並ぶ。

審査員は、広島県にゆかりがある美術館長2人が務めた。「繊細であると同時に強さも併せ持つ」と評されたのは、グランプリ受賞作の「さらわれた声」(写真)。井上咲香さんが受賞した。同作品を含めた2点は財団が80万円で購入し、呉信金の本店役員室などに飾る。
呉地区の企業17社も協賛。向井理事長は「美術館に展示されることで、芸術に親しむ方へのモチベーションになれば」と話した。