枚方信金、地元に江戸期のにぎわいを ふるさと応援団活用

2023.02.28 21:02
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伏見隆・枚方市長(左)に寄付目録を渡す高橋裕司・信金中金理事(中)と吉野理事長(2月28日、枚方市役所)
伏見隆・枚方市長(左)に寄付目録を渡す高橋裕司・信金中金理事(中)と吉野理事長(2月28日、枚方市役所)

枚方信用金庫(枚方市、吉野敬昌理事長)は、地元が江戸期のにぎわいを取り戻すための支援に力を注いでいる。信金中央金庫の寄付事業「ふるさと応援団」に枚方市の観光促進事業を推薦したほか、戦略提案で存在感を放つ。


吉野理事長は「枚方は江戸時代に宿場町として賑わっていたが、今は観光客が少ない。往時の活気を取り戻したい」と力を込める。2025年の大阪・関西万博を観光促進につなげるため、「枚方万博」開催などの戦略を市に提案してきた。


地方活性化を目的としたふるさと応援団の2022年度の枠も活用。信金中金は23年2月、同市に1000万円を寄付した。


同市は大阪・関西万博会場と同地を結ぶ淀川上の船の運航が可能となることを好機とし、河川周辺での観光開発に寄付金を役立てる。マーケティングや実験イベントの拠点整備などに活用し、「民間業者が持続できるコンテンツを作りたい」(辻雅由・枚方市観光交流課長)という。


同信金は、さらに観光振興策として「江戸幕府が国防のため、当地に設けた大砲を拡張現実(AR)で再現して観光客に披露したい」(吉野理事長)と提案。映像作製を国立研究開発法人・情報通信研究機構(NICT、東京都)に依頼するなどして実現に動きだしている。

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