関西みらいFG、西山氏が社長に昇格 初のトップ交代
2023.02.28 20:27
関西みらいフィナンシャルグループ(FG)は2月28日、西山和宏代表取締役兼執行役員(57)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。傘下の関西みらい銀行社長も兼務する。両社で社長を務める菅哲哉氏(61)は代表権のない会長に就く。同FG発足後、初めてのトップ交代となる。
同FGは2018年4月に近畿大阪、関西アーバン、みなとの3行が経営統合。19年4月には近畿大阪、関西アーバンの2行が合併し関西みらい銀が発足した。21年4月から同FGは、りそなホールディングス(HD)の完全子会社となった。菅氏、西山氏はともに旧大和銀行(現りそな銀行)出身。
菅氏は関西アーバン銀、みなと銀が属していた三井住友フィナンシャルグループとの交渉で、りそな側の責任者だったことを振り返り「FG発足前から6年以上、統合事業に携わってきた。シナジー効果は表れてきており、今後もブランド力向上や社員の成長に尽力したい」と話した。
西山氏は、りそなグループで人事企画、営業企画、経営管理などを経験。関西みらい銀の合併とシステム統合の責任者も務めた。課題として企業風土の改革と人材育成を挙げ、「お客さまの立場で提案できる組織文化を作り、若手のアイデアを意思決定に反映させたい」と語った。4月からは新たな中期経営計画に取り組む。
西山 和宏氏(にしやま・かずひろ) 大阪府出身、57歳。88年京大卒、大和銀入行、15年4月埼玉りそな銀取締役兼執行役員、17年4月近畿大阪銀常務執行役員、18年4月関西みらいFG執行役員、19年4月関西みらい銀専務執行役員、20年4月同代表取締役兼副社長執行役員、20年6月関西みらいFG代表取締役兼執行役員。
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