【インサイト】浅川・Protosure Japan代表取締役
2023.02.24 10:34
生命・損害保険会社向けに、申し込みフォームや商品の開発などがノーコードで可能なプラットフォーム(PF)を提供するProtosure(プロトシュア)Japan。販売戦略や、保険業界と協力して開催するイベントなどについて浅川太貴代表取締役(38)に話を聞いた。
――PFの特長は。
「保険申し込みフォームの構築や、保険料計算と契約査定ロジックの開発、ウェブでの販売など、必要な一連のフローを搭載する。保険料計算ロジックの開発で、エクセルで作成した保険料計算のシートをPFにアップすると、複雑な計算式をオンラインに再現できる。また、API(データ連携の接続仕様)により、外部事業者への埋込型保険の提供が容易になる」
――導入実績は。
「PF利用の第1号案件として、2022年12月に損害保険ジャパンへの導入を開始。ウェブで企業向け保険の保険料見積もりができるサービスを始めた。23年中には、損保ジャパンの社内で使っている保険料計算ロジック用のエクセルファイルの大半をPFに移行し、ペーパーレス化と営業効率の向上につなげる」
――埋込型保険の認知度向上のための施策は。
「埋込型保険のエンジニアを発掘するため、弊社のAPIを活用した保険の試作品を開発するイベントを企画した。住友生命保険と明治安田生命保険が後援するほか、生損保の役員がゲスト審査員を務める。開発期間は1週間で、2月24日に表彰式を開く」
――埋込型保険の将来性について。
「まずは、レジャー関連の予約サイトなどで、損害保険販売の手段として利用が進んでいくだろう。例えば、ゴルフ場や旅行の予約サイトに保険の申し込みフォームを設置することで、申込者が求める保険商品に加入がしやすくなる。そのほかのEC(電子商取引)サイトでも、利用者の嗜好に合わせた商品を販売できる可能性がある。弊社では、小規模の少額短期保険も対応できるので相談してほしい」
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