足立成和信金、企業再生で事前相談会　都活性化協議会と

足立成和信用金庫（東京都、土屋武司理事長）は2月22日、東京都中小企業活性化協議会と取引先企業の再生支援で「職員向け事前相談会」を開催した。

対象企業の経営状態を企業再生のプロと共有し、早期の経営改善につなげる。また、信金職員の人材育成にも役立てる。

当日は本部融資部と営業店から8カ店の営業担当者が参加。各店1社、物流や印刷、理美容など計8案件について活性化協議会職員と協議した。両者が共有するのは信金側が取引先の現状を記す「事前相談シート」。補足事項を含む直近の決算概要、金融機関取引状況、債務者区分などの企業情報をもとに話し合った。都活性化協議会の職員は「利益やキャッシュフローが出る可能性を探りながら計画策定の支援につなげたい」と語った。

同信金融資部の石丸榮一指導役は「収益改善や本業支援の両方が求められている。企業を再生し、地域の雇用とサプライチェーンを守りたい」と話す。