人生は公平ではない。平穏な暮らしでもそう感じる瞬間はあるが、いや応なく戦火に巻き込まれる理不尽への憤りはいかほどだろう▼戦下で教師をしていた書家の井上有一は、卒業式のため疎開先から小学6年生を連れ帰った1945年3月、東京大空襲に遭う。宿直していた校舎は近隣住民の避難場所だったが、火に囲まれて逃げ場を失い1千人以上が焼死した。翌朝、自身...
この記事をご覧いただくには会員登録が必要です。
無料会員に登録いただけますと1ヵ⽉間無料で有料会員向け記事がご覧いただけます。
ぜひ、お試しください。
有料会員の申し込み
無料会員でのご登録