【人づくりのヒント】店内報でチーム力向上

2023.02.24 04:45
人材育成
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中嶋亮弘支店長(左から2人目)を交えて職場風土改革の会議をする増永道次長(中央)とチームメンバー(2月16日、北陸労金丹南支店)
中嶋亮弘支店長(左から2人目)を交えて職場風土改革の会議をする増永道次長(中央)とチームメンバー(2月16日、北陸労金丹南支店)

北陸労金・職場風土改革


【金沢】北陸労働金庫(石川県、山岸克司理事長)は、やりがいを持って働ける職場づくりを目指す「職場風土改革」を2020年度から継続して実施している。相談しやすい部署を作るために、どう行動すればいいかを職員が自ら考えて実践することで、庫内全体の雰囲気を改善。話しやすい関係性を構築し、顧客へのサービスもより良いものになるようコミュニケーションの活性化を図る。


22年度のテーマは「助け合いと思いやりの心でチーム力を高め、活気がみなぎる職場を創ろう!」。各部署はどうすればテーマに沿えるかを話し合い、個人が目指す「行動目標」を三つ設定。年度末には、自己採点シートを利用して自分がどの程度目標を達成できたか5段階で評価する。
 5月に開催予定の支店長会議で各部署の好事例を共有。総務人事部の担当者は「事例を共有することでさらなる取り組みにつながる」と話す。
 庫内でとりわけ注目を集めているのが、福井県にある丹南支店の取り組みだ。同支店は職場風土改革チームの4人が中心となり、職員間のコミュニケーションをより綿密にするために22年6月の結成以降、活動を展開。同年7月からは店内広報紙「たんなんニュース」を毎月発行している。職員3、4人から寄稿を募り好きなアイドルグループや最近始めた庭仕事などの話題を共有することで、話すきっかけを作っている。
 店内の雰囲気について調査する職員アンケートの集計結果も掲載。「セクション間の隔たりを感じる」と答える職員が多かったため、毎日の朝礼で話す「今日のひとこと」で他セクションからコメントをもらえる仕組みを整備。各課に他の課から感謝の寄せ書きを送るなど、支店全体の交流を促進した。
 チームリーダーの増永道次長は「営業面で数字を伸ばすためにも、支店の雰囲気づくりは重要。自分がチームを離れる4月以降も継続できるようにしていきたい」と語る。

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