エンカレッジ・テクノロジ、リモートワークを安全に オペレジ向上へ
2023.02.14 18:58
エンカレッジ・テクノロジは2月14日、システム証跡監査ツールの最新版「ESS REC 6」を発表した。リモート運用での操作内容と環境を監視する機能を追加。在宅勤務の利用促進に貢献するほか、オペレーショナル・レジリエンス(業務の強靭化)向上にも期待される。3月から提供を開始する。
コロナ禍で在宅勤務を採用する企業が相次いだなか、業務遂行上、必要不可欠なシステムの運用に従事する従業員は、リモートでの業務を許されないケースが多い。ある大手ITベンダーでは、在宅勤務比率は80%に上る一方、基幹系システムを所管する部署ではほとんどの社員が出社する事態になった。
独自の顔認証技術を取り入れ、カメラを使って操作環境を監視する。AI(人工知能)で作業者を常時認証し、アクセス許可を与えていない人のなりすましや映り込みがあった場合、アラートを発出。作業を停止させる。また、このカメラで取得した画像を記録データとして保存することで、妥当性の確認などに生かしてもらう。
障害発生時の対応でも効果を発揮。勤務時間外にシステムトラブルが発生した際、出社せずに在宅でも解決に当たれるため、オペレーショナル・レジリエンス向上にもつなげられそうだ。石井進也社長は「タクシーを飛ばして会社に行く1時間、2時間をロスしない形を取るのが在宅勤務だ。ここにソリューションを投入していきたい」と狙いを語った。
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