相場回復で6兆円増 大型新規設定も寄与 1月末公募投信残高

2023.02.14 04:50
投信協 調査・統計
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会見する投信協の松谷博司会長(2月13日、東京・日本橋兜町))

投資信託協会が2月13日に公表した1月の投信概況によると、同月末時点の公募投資信託の純資産総額は、2022年12月末比5兆9373億円増の163兆1365億円となった。相場回復による運用増で残高は2か月ぶりの増加。海外株式型ファンドへの資金流入は継続したほか、1000億円を超える日本株ファンドの新規設定も寄与した。


1月末の日経平均株価は22年12月末比1233円(4.7%)高の2万7329円。同時期の米国のダウ工業株30種平均は2.8%高、ナスダック総合株価指数は10.7%高だった。公募投信全体の運用増加額は5兆3732億円。


設定から解約を差し引いた純資金流入額は7861億円で、69カ月連続の流入超過と過去最長を更新した。うち海外株式型は2550億円、国内株式型は1197億円の純流入があった。野村アセットマネジメントが1月に新規設定した外需やインバウンド消費関連企業に投資する国内株ファンドには1047億円の資金が集まった。


私募投信の残高は22年12月末比2兆1056億円増の109兆4453億円。純資金流入額は1兆524億円、運用による増加額は1兆831億円だった。内外の債券利回り上昇(価格低下)をヘッジするタイプのファンドに資金が流入した。


証券会社や投信会社を除く銀行など金融機関の公募投信の純資産総額は、同3.1%増の34兆9200億円。公募投信に占める割合は同0.13ポイント減の21.41%となった。

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