ちいきん会、法人化1年 広がる有志の輪 地域組織も15団体に

2023.02.11 04:45
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地域金融機関の有志が集まる「ちいきん会」が2022年2月に一般社団法人化を果たしてから1年が過ぎた。フェイスブックでつながったグループ参加者は2600人を超え、全国各地で毎週のようにリアルやオンラインでのイベントが開かれている。ちいきん会の事務局による地域組織の公認も始まっており、これまでに15団体の地域組織が活動を本格化。2月26日には全国8カ所をオンラインでつないで総会を開き、理事の遠藤俊英・元金融庁長官らが登壇する予定だ。


北は岩手県から南は熊本県まで、各地域組織は「ダイアログ」や「ナレッジ」の呼称で活動を始めている。ちいきん会に関心を持って、近隣地区で開かれる勉強会や対話集会に参加した地域金融機関職員や地方公務員が、メンバーを募って地域単位の活動を始めるケースが多い。


1月には、兵庫県高砂市役所の茅野裕也さんが、同県と岡山県の金融・行政をつなぐ「ho‐net(ホーネット)」を立ち上げた。金融庁の「霞が関ダイアログ」も、中央省庁の補助金事業などを紹介する場として定着している。



ちいきん
かながわナレッジは金融機関や士業と勉強会を重ねている(右が猪股さん、1月29日、横浜市内)

事務局の「プロデューサー」としてちいきん会の中核を担う平塚信用金庫の猪股裕さんは、地域組織の「かながわナレッジ」も運営しており、金融機関や中小企業を支援する士業に呼び掛けて定例勉強会を企画。1月29日には副業・兼業人材の活用促進をテーマに、取引先への人材紹介で成果をあげている静岡県の三島信用金庫の取り組みを学んだ。


2月の総会には遠藤氏のほか、代表理事の新田信行・元第一勧業信用組合理事長らも登壇する予定。山梨中央銀行、宮城第一信用金庫、しののめ信用金庫などが地方会場の提供に協力する。

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