ZHD、LINE・ヤフーと合併 サービス統廃合進める
2023.02.02 19:11慎・出澤・川邊.jpg)
Zホールディングス(HD)は2月2日、2023年度中をめどに完全子会社のLINE、ヤフーと合併する方針を決定した。意思決定を迅速化し、各社が提供するサービスの連携強化と統廃合を進め、付加価値向上を図る。4月1日付で共同CEOの川辺健太郎氏(48)が会長に就任する人事も発表した。
21年3月、ヤフーを傘下に抱える同HDとLINEが経営統合。相互理解やプロトコルの統一化などを進め、“世界をリードするAIテックカンパニー”を目指してきた。今回、組織体制を見直し、インターネット領域を取り巻く環境の激変に対応する。
経営を効率化させるため、CEOを出澤剛氏(49)単独にする。合併後は、カンパニー制度を取り入れ意思決定の権限を委譲。時間と統一のスピードを速め、プロダクトファーストの経営を推進する。
重複機能やサービスの統廃合を通じ、経営を効率化する。「個別サービスはまだ決まっていない」(出澤氏)が、「LINE Pay」や「PayPay」のみならず、各事業の統一化を検討。3月までに開業予定の、みずほ銀行との新銀行設立に今回の統合は影響しないもよう。
EC事業や広告事業の調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)が目標未達になるなど、経営環境が厳しさを増す。出澤氏は「3社が真にワンチームとなり、プロダクト創出力を向上させる。“ワオ”と“ビックリ”を世界中に届けていきたい」と語った。
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