日本生命、海外既契約受託に追加出資 持ち分法会社化へ
2023.01.25 04:40
日本生命保険は1月24日、海外の既契約保険を受託する投資事業有限責任組合に対して10億米ドル(約1300億円)を上限に追加出資の決定を発表した。
同組合は、新契約販売を停止した生命保険の契約ブロックを取得・集約する「既契約受託事業(クローズドブック)」と呼ばれる事業モデルを展開。2019年以降に6.5億米ドル(約700億円)出資しており、追加後の出資比率は20%程度にアップして持ち分法適用会社となる見込み。
出資する有限責任組合は、既出資先のレゾリューションライフ・グループホールディングスと米ブラックストーンが22年10月に結んだ戦略的提携によって新設する、ブラックストーンISGインベストメントパートナーズ。米国および豪州での事業展開が大半を占める。新たな組合の設立後、既存組合は清算され出資分はすべて新組合へ移行する。
追加出資により持ち分法適用会社となれば豪MLCに次ぐ海外関連会社となり、グループ基礎利益向上に一定の寄与が期待される。
また、出資にともない人材の追加派遣も行う予定。グローバル市場における資産運用手法や北米金融・経済市場の最新動向を把握できるなどの効果も見込む。