マネーフォワード 22年11月期、売上高37%増 全ドメインでSaaS伸長
2023.01.16 20:14マネーフォワードは1月16日、2022年11月期決算を公表した。全4ドメインのSaaS(サービスとしてのソフトウェア)やファイナンス事業の好調などを要因に、通期売上高が214億7700万円と前年同期比37.4%増加。23年11月期は、「SaaS×Fintech」による新たなユーザー価値創造などに取り組み、売上高で30%以上の成長を目指す。
主力のSaaSは、ARR(月間経常収益の12倍)で162億9900万円(前年同期比45.2%増)となった。PFM(個人資産管理)やクラウド会計ソフトなどの課金ユーザーが着実に増加。特に中堅企業のARRは前年同期比2倍以上となった。
金融機関向け事業「X」ドメインの売上高では、16億6300万円と前年同期比12%の減少。法人向け各サービス「Mikatano(ミカタノ)」は、計33サービスを提供するなど徐々に導入が加速した一方、受託的なサービスを扱うフローで案件獲得の遅れなどが響いた。辻庸介CEOは「(ミカタノの)提携先金融機関のお客さまに導入していけるかが、今年のチャレンジだ」と語り、ストック売上を強化する方針を示した。
EBITDAは、先行投資などで60億2900万円の損失に。22年第3四半期をボトムと見ており、生産性向上といった削減策に取り組むことで2024年度の黒字化を図る。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 静岡銀、桃鉄金融ゲーム普及へ 地域課題と投資学ぶ
- 金融庁、接触頻度を調査 「ゼロゼロ融資のみ」の取引先対象に
- 野村証券調布支店、課題解決起点で収入倍増 相続・不動産活用切り口に
- 3メガ銀、女性管理職3割近づく 三菱UFJ銀29.2%
- 地域銀・信金、内部の「再生人材」育成 外部研修で支援手法学ぶ
- みずほ信託銀、銀座に新たなランドマーク 地権者のビル開発支援
- 金融庁、監督・検査体制を一体化 総括審議官がモニタリング指揮
- 野村AM、地域銀の退職者助言を支援 〝60代だけ〟新部署が始動
- 阿南信金、手束理事が新理事長に 30年ぶりのトップ交代
- 千葉銀・千葉興業銀、「経営統合を含め対話継続中」 一部報道でコメント