13日の円相場は上昇、1ドル=128円台 米インフレ指標が鈍化
2023.01.13 16:39
13日の東京外国為替市場で円相場は上昇。一時1ドル=128円台半ばまでドル安・円高が進んだ。米国でインフレ指標が前回実績を下回り、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが減速するとの見方が強まった。日本銀行による金融政策の追加修正への観測から円金利も上昇した。
米国で12日に発表された2022年12月の消費者物価指数は、総合CPIが前年同月比6.5%上昇と、11月実績の7.1%上昇から鈍化。物価上昇がピークに達した可能性から、米国の金融引き締めが緩むとみられた。日本時間16時現在のドル・円は1ドル=128円60銭近辺で推移している。
円高進行は輸出企業の業績に悪影響となることから、東京株式市場では自動車や化学などが軟調。日経平均株価の13日終値は前日比330円30銭(1.25%)安の2万6119円52銭だった。一方、債券市場で長期金利が一時0.5%を上回り、日銀が許容変動幅とした上限を超えた。日銀の追加修正観測などを受けて収益改善期待から銀行株は買われ、東証銀行業指数は3日続伸し前日比2.98%高の209.91となった。
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