【人づくりのヒント】女性管理職へ意識醸成
2023.01.13 04:45
西日本シティ銀行・ダイバーシティ施策を充実
【福岡】西日本シティ銀行は、2023年3月までの中期経営計画で「ダイバーシティ&インクルージョン施策の充実」に取り組んでいる。その一環で、管理職を目指す女性行員向け育成プログラムの本格展開を始めた。試行的に実施した21年度の活動を踏まえて、2期目となる22年度は11月18日から開始。参加者は、計5回のカリキュラムでキャリアアップ意識の確立やリーダーマインドの醸成、問題解決能力の獲得などに取り組む。
14年から実施の延べ286人が参加した「女性塾」の内容を大幅にブラッシュアップ。管理職をめざす女性行員育成のための研修プログラム「Nishi-nippon City Women’s Initiative’s Network」としてスタートした。
プログラム受講者は、主任など約500人の中から毎年度10人程度を選抜。21年度は人事部が指名した13人、22年度は公募や上司推薦の12人で、いずれも30歳前後の行員が参加している。
同プログラムは月1回のペースで、「定例会」「研究会」の二つの活動で構成する。定例会は講演や意見交換によるインプット方式で、行内の女性管理職や女性執行役員など上位職階級者を招いて意見交換。自身のキャリアや目指すリーダー像を明確化する。
研究会は、調査や研究によるアウトプット方式で、3グループに分かれて議論し調査する。22年度は「九州を元気にしよう」をテーマに探求。問題解決能力を養い、プロジェクトやマネジメント経験を積むのが狙いだ。
21年度は5月に活動を終了。最終回では村上英之頭取に対し、目指す姿をプレゼンテーションし「キャリアアップ宣言」した。
活動後のメンバーの意識は大きく変化。開始当初はゼロだった「昇進に大いに関心がある」は9人に、「部長・支店長を目指す」は1人から8人に増加。「役員を目指すメンバーもいる」(橋本究・人事部人事企画グループ主任調査役)という。
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