ウイングアーク1st、情報管理ツール高度化 経営支援効果を測定
2022.12.23 04:50![](https://img.nikkinonline.com/wp/wp-content/uploads/2022/12/on手入力.png)
ウイングアーク1stは、金融機関で利用が進む情報管理ツールの高度化に注力している。継続的顧客管理において、郵送などで発送する「お客様情報確認書」の基礎データを営業店別などで集計。また、取引先企業に対する経営支援効果をローカルベンチマークを活用して効率的に測定する。50機関以上から問い合わせが相次ぎ、「打ち合わせ予定が日々増えている」という。
継続的顧客管理では、帳票データ化ソリューション「invoiceAgent AI OCR」を使い、返送された確認書を五つの人工知能エンジンで自動読み取りをする。導入先のスルガ銀行では、手作業と比べて担当者4割と作業時間8割削減を見込む。
BIツール「MotionBoard」を使い、確認結果の手入力と、各金融機関に委ねられている結果管理に対応する。発送時に用意した顧客リストと郵便不着といった返答状況、確認書の様式を結合。検索性を高め、顧客別のほかカレンダー機能で営業日別、さらに営業店別の状況を可視化する。勘定系システムと連携して口座残高と紐づけられる。
経営支援の効果検証では、島根県信用保証協会の専門家派遣事業「結」で、稼働に向け準備を進めている。貸借対照表や損益計算書、決算書からローカルベンチマークの各項目を算出。個社別に加え業種別で中長期の推移を確認でき、支援策実施前後の比較を可視化する。データを入力する5~10分で作業を完結。「銀行からも個別相談を頂いており、展開していきたい」(同社)としている。
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