大手生保4グループの22年度上期窓販実績

2022.12.23 04:45
保険・共済
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4大保険

一時払い収保1兆円間近に


大手生保4グループ(G)の2022年度4~9月期の銀行窓販実績がまとまった。4Gの一時払い終身保険の収入保険料は合計9880億円で、前年同期比76%増加した。円建てと比べて、海外金利上昇で相対的に金利水準が高くなった外貨建て保険の販売増加が寄与した。


一時払い終身保険では、全Gの新契約件数が大幅に増加した。住友生命Gの「ふるはーとJロードグローバルⅡ」(住友生命保険)の販売件数は、前年同期比169%増の1万5762件。日本生命保険の主力商品「ロングドリームGOLD3」は1万7373件と堅調に推移した。


金利上昇で外貨建てに魅力


海外金利の上昇による利回りの改善が、各Gの販売を押し上げた。例えば、明治安田生命保険の主力商品「外貨建・エブリバディプラス」は、22年11月末の予定利率が5.59%となり、21年12月末比で333ベーシスポイント(1bp=0.01)上昇した。


足元の為替水準で契約しても「10年後の返戻率は134.8%で、ある程度円高に振れてもカバー可能」(大手生保)で、商品性の魅力が高まっている。


一方、第一生命ホールディングス(HD)は、資産形成ニーズに応える定額個人年金保険「プレミアカレンシー3」(第一フロンティア生命保険)が好調。同HDの定額個人年金保険の新契約件数は同121%増となった。


平準払いでは、日本生命Gの新契約件数が同253%増と大幅に伸びた。外貨建て個人年金保険「つみたてねんきん2」(ニッセイ・ウェルス生命保険)の販売がけん引した。

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