百五銀、経営人材の育成研修 将来のビジョン描く
2022.12.20 04:08
百五銀行は、経営人材の育成を目的とした「経営戦略マネジメント研修」を実施している。同研修は2019年度に開始し、今年度で3回目。12月19日に同行研修所で4回目を開催した。地方銀行の経営環境を踏まえ、従来の延長線上にはない視野・視座、発想で銀行の将来ビジョンを描く。
対象は40歳前後の行員。公募制で実施し22年度は約30人の応募者からエリアや所属、実績などを考慮し12人を選抜した。研修は月1回程度のペースで合計7日間。各回、座学によるインプット後、グループ討議によるアウトプットを繰り返す。講師はコンサルティング会社の専門家が務める。初回は各自で論点・テーマを検討。2回目はテーマを発表し共有、3回目以降はグループ単位でアイデアをブラッシュアップしていく。
12月19日の研修テーマは「しくみの構築」。テーマから具体的なビジネスになるよう顧客プロセスを捉えることで、顧客を魅了することや負担を軽くする仕組みを検討する。あるチームでは町づくり会社をテーマに議論を重ねた。23年2月に実施する最終回では、役員向けにビジネスプランの報告会を行う。
若林夏樹人事部人材開発課長は「半年かけてインプット、アウトプットを繰り返す厳しい研修だが、経営視点に立って企画・立案できる人材の育成を目指す」と話す。
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