第一生命HD、菊田専務が新社長に 第一生命は隅野常務が昇格
2022.12.16 19:51
第一生命ホールディングス(HD)は12月16日、2023年4月1日付で菊田徹也代表取締役専務執行役員(58)が社長に昇格する人事を発表した。稲垣精二社長(59)は代表権のある会長に就任する。稲垣氏が兼務する第一生命保険の社長は、第一生命の隅野俊亮常務執行役員(53)が就く。アジアを中心とした海外戦略が軌道に乗る一方、20年に発覚した国内拠点の巨額横領事案への対応も道筋が見えたことから、後任にバトンを託す。
菊田氏は1987年に第一生命に入社後、海外拠点や資産運用部門に従事。「株主や市場からの期待を熟知しているほか、グローバル展開に強い信念を持っている」(稲垣氏)ことが決め手になった。一方の隅野氏は企画畑を歩み、バランス感覚に優れた経営手腕が評価された。
16日の記者会見で、菊田氏は「ステークホルダーと社会から高い評価と支持をいただき、企業価値をサステナブルに高められる保険グループを目指す」と決意を表明。隅野氏は「当社の経営理念である『顧客第一主義』と『一生涯のパートナー』という大切な価値観を胸に刻み、長期にわたって安心と幸せを届ける企業であり続けたい」と抱負を述べた。
なお、第一生命HDと第一生命の取締役会長を務める渡辺光一郎氏(69)は、HDの取締役に退くとともに、第一生命の特別顧問に就く。
菊田 徹也氏(きくた・てつや)=宮城県出身、58歳。87年一橋大卒、第一生命入社、14年6月執行役員、17年4月常務執行役員、18年4月第一生命HD常務執行役員、同月第一生命取締役常務執行役員、20年6月第一生命HD取締役常務執行役員、21年4月代表取締役専務執行役員。
隅野 俊亮氏(すみの・としあき)=千葉県出身、53歳。92年東大卒、第一生命入社、16年10月第一生命HD執行役員、20年4月常務執行役員、21年6月取締役常務執行役員、22年4月第一生命常務執行役員。
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