三島信金、貸出数増加に注力 法人オフィスの知見を活用

2022.12.20 04:06
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新規取引獲得に向けて提案する下土狩グループの永瀬太紀さん(左)と佐藤崇史さん(12月13日、本部)
新規取引獲得に向けて提案する下土狩グループの永瀬太紀さん(左)と佐藤崇史さん(12月13日、本部)

三島信用金庫(静岡県、高嶋正芳理事長)は、12月から貸出先数の増加に本格的に注力している。10月末から、新規開拓専門拠点である「法人オフィス」が持つ知見を営業店に還元する取り組みを活発化している。


御殿場市と富士市にあるオフィス職員計6人が講師を務める研修や、顧客役となったロールプレイング大会を通じて全職員のスキル向上を図る。9、10月は入庫2、3年目の若手向けに全4回の座学研修を開催。10、11月は役席者などを対象に、フィールドセールストレーニング(FST)を実施した。


FSTでは、営業店職員約40人を御殿場か富士のオフィスに派遣。オフィス職員とともに一日5、6件の新規先を訪問し、経営力向上計画の策定などで応酬話法を学んだ。帝国データバンクが公表する各企業の自己資本比率や経営者情報を活用した訪問先の選定方法に関するレクチャーも受けた。


12月13日には「新規先の事業所開拓」がテーマのロープレ大会を開催。予選会で全17チームから選出された3チーム6人が参加。新規先の2回目訪問を想定し、1回目訪問でヒアリングした前提条件をもとに、取引獲得に向けた提案力を競った。


参加者は、売り上げ増加を目的とした補助金活用や企業価値向上を見据えたSDGs(持続可能な開発目標)活動の展開などを提案。優勝は下土狩グループに決定した。大会の様子は全店に生配信したほか、庫内のシステムでも閲覧可能にする。


同信金は2021年10月に御殿場、22年4月に富士市内で法人オフィスを本格稼働。新規事業先の経営相談や本業支援を担っている。11月末までの合計で、新規訪問企業数は約1000件。融資20件以上を実行し、補助金は事業再構築補助金5件を含む17件を支援するなど実績をあげている。

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