佐賀共栄銀、祐徳せんべい自販機設置を支援 アニメ人気で好調
2022.12.16 18:53
佐賀共栄銀行は、日本三大稲荷神社の祐徳神社(佐賀県鹿島市)の門前商店街で営業する井手商店に、祐徳せんべいの自動販売機の設置を支援した。販売しているのは、テレビアニメ「ゾンビランドサガ」とのコラボ商品。1箱7枚入りで、1700円。ゾンビバージョンとメイクバージョンの2種類で、SNSを使った宣伝効果もあり売り上げは好調だ。

白石支店の久原麻由美主任が、同商店の鶴洋専務に「本店営業部で毎月マルシェを開催しています。そこで祐徳せんべいを販売してみては」と提案したのがきっかけ。9月開催のマルシェで鶴専務は、業務統括部ソリューショングループの木下俊彦課長に祐徳せんべいの自販機設置を相談した。
井手商店の営業時間は、ほぼ毎日8~17時。「せっかく、祐徳稲荷神社にきたのに休業日や営業時間外だったために買うことができなかったというアニメファンがいる」と訴えた。そこで自販機製造の富士電機を紹介。12月6日に店の前にオリジナルデザインの自販機がお目見えした。
ゾンビランドサガは、ゾンビとして生き返った少女たちが、佐賀県を救うためにメイクをして、ご当地アイドルとして活動するアニメ。県内30カ所に設置されたオリジナルのマンホールを見に訪れる観光客もいる。同商店は、観光PRにつながるアニメとして支援する佐賀県庁を通じてコラボ商品の販売が認められている。

鶴専務は「大正元年(1912年)創業のせんべい屋。伝統を守ることも大事だが、新しいことにも挑戦していきたい。毎日10数個自販機で売れており、毎朝自販機の中を開けるのが楽しみになっている」と話す。