【週刊コラム】日本橋だより(2022年12月8日)
2022.12.08 04:4111月下旬に明らかとなった日本銀行の2022年度上半期決算。総資産残高は約685兆円と前年同期末比38兆円超の減となった。
主な要因は「新型コロナオペ」の制度見直し。4月以降のオファー分から付利などのインセンティブを縮減して利用が急減。多いときで86兆円に達した同オペの貸出残高は10兆円台に。そのため、「貸出金」全体の残高も80兆円と前年同期末比58兆円減少した。一方、大きく膨らんだのは「長期国債」。上昇圧力の強まる長期金利抑え込みへ(連続)指値オペを講じたこともあり、残高は同33兆円増加。コロナ禍前に迫る”上昇幅”となった。
日銀のバランスシートに並ぶ「勘定科目」の残高変化にも、危機から平時に向かう局面の移り変わりが映る。
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 地域銀7行が先行導入 マネロン機構のAIスコア
- 春の叙勲 金融界から24人
- 金融5団体と商工中金、適正な競争へ新枠組み 過去の民業圧迫踏まえ
- 地域銀・信金、取引先の経費削減支援 コンサル会社と連携拡大
- 京都信金、職員向け「京信大学」200回 講座受講者、延べ4000人超
- 十八親和銀、投信客への架電デスク新設 7万先にアプローチ
- Techで変える(2)宮崎銀、融資稟議書作成を自動化 業務時間は95%削減
- 日銀、政策金利を据え置き トランプ関税で海外経済減速見通し
- 大手損保、地銀の窓販デジタル化 火災保険、満期急増で
- SMBC日興証券、25年3月期純利益727億円 純営業収益はSMBC入り後過去最高