政府、新卒採用の日程弾力化 専門人材対象 26年春入社から
2022.11.30 18:45
政府は企業の新卒採用活動で、ITスキルなど専門性の高い学生を対象とした採用・就職日程の弾力化に向けた検討を進めていく。早ければ2026年卒(現大学1年生)の就職・採用活動のルールを見直す考え。近年は採用の早期化が顕著で、優秀な人材を囲い込みたい金融界からも注目が集まっている。
11月30日に文部科学省や厚生労働省などで構成する関係省庁連絡会議を開き、方針を決定した。今後は日本経済団体連合会、大学関係者で構成される産学協議会などでの協議も踏まえ、23年冬に正式に公表する。学生のキャリア形成支援の充実や企業とのマッチング促進が狙いで、現行ルールにない日程を検討する。
25年卒(同2年生)の採用・就職活動からは、企業がインターンシップ参加学生の評価を選考活動にも使えるようになる。政府はインターンの定義を明確化し、①学生の実践力向上につながる②5日以上で、半分の日数は就業体験がある③社員が学生にフィードバックする、とした。
そのほか採用活動関係省庁会議では、25年卒の採用・就職活動において、広報スタートは3月、採用選考活動は6月、正式内定は10月との日程を維持し、23年3月にも企業側に要請する。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 金融庁、粉飾対策で「第2線」注視 営業現場と連携求める
- 3メガ銀、リアル接点拡充 三菱UFJ銀、20年ぶり新店
- ブラックロック・ジャパン、国内初の外株アクティブETF上場 AI銘柄に投資、早期100億円へ
- 地域金融機関、地公体貸出 割れる戦略 金利上昇で見直し加速
- 信金、増える金融・保険業貸出 融資需要低下が影響か
- 住信SBIネット銀、住宅ローンアプリ1年 本審査9割超に利用浸透
- <お知らせ>「金融×スタートアップ Meetup」 ~スタートアップ支援の課題と在り方を考えるイベント~【参加無料】
- 常陽銀、〝100億企業創出〟に本腰 包括支援へ157社選定
- 三菱UFJ銀、Netflixの独占放映で 独自調査を公表
- 大手生保、生成AIがアンダーライティング代替 事務職を営業へシフト