川崎、福岡ひびき、大牟田柳川の3信金 知財活用へ合同イベント
2022.11.28 19:10
川崎信用金庫(川崎市、堤和也理事長)、福岡ひびき信用金庫(北九州市、井倉眞理事長)、大牟田柳川信用金庫(福岡県、松原誠理事長)は11月28日、オンラインで「知的財産マッチングイベント」を開催した。大手企業の開放特許を利用し、取引先の事業活動に役立ててもらう狙い。
2021年度に続き2回目の開催。活用事例を聞くために当日は約70人がウェブ参加した。
大牟田柳川信金の取引先で、食品製造業のキュリアス(福岡県大牟田市)は食品大手キユーピー(東京都)の開放特許「根菜類の軟化技術」を使い、高齢者が安心して食べられる惣菜を開発。その過程や苦労話を話した。
また、食品開発・販売のten(川崎市)も、キユーピーの開放特許である、卵の殻を使った食品原料「カルホープ」を新商品「豆乳おからクッキーシュー」に使用。廃棄予定だったおからに、カルホープを混ぜることで、おからだけでは再現が難しいサクサクの生地を作ることができたと報告した。
今回のイベント終了後に、各信金の事務局を通じ、大手と事業者はマッチングすることができる。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 福井銀、野村証券と包括提携2年 預かり残高5000億円超
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- メガバンク、上場廃止増えLBOローン好調 三菱UFJ銀は管理高度化
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%