東北地区信金協、4年ぶり新任役員研修
2022.11.25 19:18
東北地区信用金庫協会(樋口郁雄会長=福島信金理事長)は11月24、25日、「新任役員研究会」を開催した。新型コロナウイルスの影響で、集合方式は4年ぶり。19信金から31人が参加した。
全国信用金庫協会役員の講演のほか、今回初めて、業界の関心が高いサステナビリティ(持続可能性)をテーマに、三菱UFJリサーチ&コンサルティングフェローで東京大学客員教授の吉高まり氏を講師として招いた。また、金融庁幹部がマネーロンダリングの現状と課題について解説した。
吉高氏は、「サステナビリティとESGマネーの潮流」の演題で、ロシアのウクライナ侵攻の影響で生じるサプライチェーンや食糧の危機、世界中で発生した熱波や干ばつ、洪水などの気候変動について述べた。また、環境を破壊することなく資源利用を持続する「サステナブルな経済」などについて解説した。
さらに日本政府のSDGsアクションプランや日本のESG(環境・社会・ガバナンス)投資の現状を述べた。信金のサステナビリティ・リンク・ローンの事例や、同じ東北地区で、「もりおかSDGsファンド」などを手掛ける盛岡信用金庫の取り組みも紹介した。
利綱男・東北地区信金協常務は「4年ぶりの開催で、この間に就任した役員に来ていただいた。講演は最も関心の高いテーマを選んだ」と述べた。
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