【PR】第5回 地域に愛される、リユースの拠点~ブックオフ等のFC店舗を多数展開する小売業の財務体質強化と事業展開をサポート

2022.12.01 04:50
商工中金×地域金融機関 #ともに支える 私たちのストーリー
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商工中金は地域の中小事業者の事業継続・安定化をはじめ、地域金融機関の皆さんと幅広い分野で連携し、地域活性化に力を入れています。シリーズ「商工中金×地域金融機関 #ともに支える 私たちのストーリー」の第5回は、商工中金米子支店が山陰合同銀行をはじめとした複数の地域金融機関と協調して、松川商事に対し財務体質強化と将来の積極的な事業展開を目的としたシンジケートローンを組成した事例を紹介します。



■交通の要衝、商業のまち 鳥取県米子市
米子市は、鳥取県の西部に位置し、東は国立公園・大山を望み、皆生温泉や弓ヶ浜半島など自然環境に恵まれています。鳥取県、島根県の中央に位置する交通の要衝、商業のまちとして発展してきました。

松川商事は、ブックオフ等のフランチャイズ店舗を運営する企業で、「エコ&リユース」をテーマに4業態約30店舗を山陰、山陽、関西で展開。多店舗展開による豊富な在庫量を活かし、ECサイトでの取り扱いも増加しています。また、米子市内で学習塾と英会話教室も展開、多様化する地域の顧客ニーズに多様なチャネル、事業で応えています。



ブックオフ店舗
学習塾



■現場で働く社員をしあわせにする
松川商事は経営理念として「お客様のためになるか。パート・アルバイトさん、社員のしあわせのためになるか。地域社会のためになるか。自分自身の人間力の向上のためになるか」を掲げています。1964年の設立時は衣料品等卸売業を営んでいましたが、1992年に新規事業としてブックオフコーポレーション全国FCに加盟し、翌年にブックオフ皆生店を西日本第1号店としてオープンしました。

店舗拡大を進める中で長年蓄積されたノウハウを基に、店長の目利き力、販売力、指揮力といったスキルが向上。安定した店舗運営で、地域トップのリユースショップとして地位を確立しています。

コロナ禍では在宅時間が増えたことにより、本やDVDなどを買い求めるお客さまが増えました。不用品の売却に来られる方も増加しています。また密になりにくいイベントとしてアウトドアが注目されることが重なり、釣り具やキャンプ用品、ゴルフ用品の販売が増え事業は好調です。



店内で働く社員



■飛躍に備え、足元を固める
事業は安定する一方で、財務面で課題を抱えていました。新規店舗の展開を積極的に行い、複数の金融機関から資金調達を実施した結果、営業キャッシュフローと返済がアンバランスになっていました。社長の交代予定時期が近づいていたこともあり、金融面での負担を少しでも減らしたうえで次期社長に引き継ぎたいというニーズがありました。

商工中金の担当者は、現場訪問や経営者へのヒアリングを通じた事業性評価をValue up レポートにまとめ、同社の強みや財務上の課題を共有。財務体質改善を目的に、地域金融機関と協調して借り入れをまとめるシンジケートローン(協調融資)を検討しました。

担当者は、シンジケートローンで調達した資金を活用し、長短借入金のバランスを是正。営業キャッシュフローと財務キャッシュフローのミスマッチを解消し、将来の店舗展開、新規事業に備える体制の構築を提案しました。

そして商工中金と山陰合同銀行が共同アレンジャーを務め、中国銀行及び鳥取銀行が参加して2022年1月に総額7億円のシンジケートローンを組成しました。シンジケートローンのスキームはオーダーメイドで作り上げ、同社及び関係金融機関からも評価されるものとなりました。なお、本件は「経営者保証に関するガイドライン」に則り無保証とし、次世代への円滑な事業承継を後押しするとともに、金融機関のサポート体制強化に貢献しています。



■サステナブルな社会へ貢献
本ローン実行と前後して、代表取締役社長に就任した松川優介氏は、「リユース事業に参入して30年が近くなり、初期に出店した店舗の老朽化や、小型店の非効率な運営が課題と認識しています。今後は、地域のお客さまの更なる利便性向上を目指し、店舗の大型化、複合化を進めていこうと考えています。ご来店いただいた際には、本や洋服、家電品、玩具等、幅広いジャンルの商品をご家族全員で楽しんでいただき、地域に必要とされる総合リユース拠点を展開していこうと計画しております」と抱負を語られました。

サステナブルな社会のため、リユースはごみの削減、資源の消費を抑える等、SDGs(持続可能な開発目標)の目標12「つくる責任 つかう責任」の達成に大きな役割を果たすことが期待されています。

今後、商工中金に期待することについて、松川社長は、「昨今、われわれ中小零細企業を取り巻く経営環境は、人手不足や人件費の高騰を始めとした様々なコスト増により年々厳しさを増しています。その中で、日頃から我々の事業に対するご理解を賜ることで、迅速で適切なご提案、情報を頂けているものと思います。まさに今回のシンジケートローンの取り組みもそういった関係の中で成立したものと理解しています。今後も、事業環境は大きく変化すると思いますが、これまで以上に日頃から我々の事業に対するご理解を深めていただくことで、お互いにとって有益な活動に繋がると信じております。」と語りました。

商工中金は地域金融機関と手を取り合いながら、中小企業組合や中小企業の皆さまとともに歩んでまいります。



(湖山東店)

 



 


 

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