日証協会長、日興再建へ「社長の強いリーダーシップ」要望
2022.11.17 04:50
日本証券業協会の森田敏夫会長は11月16日の会見で、SMBC日興証券の相場操縦事案などを受けた近藤雄一郎社長に対する半年間無報酬の処分について、「近藤社長の責任は重大。近藤社長には強いリーダーシップを発揮して、実行性のある再発防止策、改善策の実行に努めてもらいたい」と述べた。
森田会長は、役員への処分がSMBC日興証券だけでなく、親会社の三井住友フィナンシャルグループ、三井住友銀行にまで及んだ点については「グループ全体として、本事案の責任を重く受け止められた結果」とみる。また「全役職員がこの業務の重み、重要性を強く認識していただいて、高い職業倫理をもって、事に対処していくことが肝要」と指摘した。
米国中間選挙についても言及。民主党が上院の過半数を維持したものの、下院では共和党の過半数超えが見込まれることに対し、森田会長は「アメリカの分断というのは切実な問題。違う考えを受け入れない傾向というのは、より強くなっている感じがする」と話し、今後のリスク要因に挙げた。
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