10月末公募投信残高、運用増7兆円 株式市場の回復で
2022.11.15 04:46
投資信託協会が11月14日に発表した10月の投信概況によると、同月末時点の公募投資信託の純資産総額は、9月末比7兆6405億円増の162兆6192億円と2カ月ぶりに増加した。国内外の株式市場の回復による運用増が主因。
10月末の日経平均株価は9月末比1650円(6.4%)高の2万7587円。同時期の米国のダウ工業株30種平均は14.0%高、ナスダック総合株価指数は3.9%高だった。公募投信全体の運用増加額は7兆78億円。
設定から解約を差し引いた純資金流入額は7974億円で、66カ月連続の流入超過と過去最長を更新。海外株式型ファンドへの資金流入額は3329億円とけん引した。内外資産複合型や国内不動産投信型にも1000億円超の資金が流入した。一方、国内株式型投信は1兆円規模の設定と解約が拮抗し、139億円にとどまった。
上場投信(ETF)を除く公募株式投信の残高は9月末比4兆3916億円増の87兆3663億円。過去最高を記録した21年12月(87兆5940億円)に次ぐ規模だった。
私募投信の残高は9月末比4286億円増の107兆3803億円。純資金流出額は4924億円、運用による増加額は9423億円だった。
証券会社や投信会社を除く銀行など金融機関の公募投信の純資産総額は、同4.64%増の35兆1843億円。公募投信に占める割合は同0.06ポイント減の21・64%となった。
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