来春にペット保険参入 独自商品で市場開拓 アフラック
2022.11.11 22:04
アフラック生命保険は11月11日、ペット保険事業へ参入すると発表した。11月中に準備会社を設立したうえで、米国で犬や猫向けの医療保険を提供する「トゥルーパニオン・インコーポレーテッド」(以下、トゥルーパニオン)との合弁会社として、2023年4月から国内での事業展開を開始する予定だ。
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、国内の犬と猫を合わせた飼育数は推計1605万2000頭(21年)となっており、新規飼育世帯数も堅調に推移している。アフラックの持ち株会社「アフラック・インコーポレーテッド」(米国)とトゥルーパニオンは20年10月、資本業務提携を締結。両社は、日本のペット保険市場に開拓の余地があるとみて、参入機会の検討を続けてきた。
11月中に設立する準備会社は、年内にも少額短期保険業として登録。23年4月からトゥルーパニオンとの合弁会社として事業を始める。トゥルーパニオンの高度な商品開発力をもとに独自商品を開発し、販売するという。
主な販売チャネルはオンラインとなるが、アフラックの保険商品を扱う一部の保険代理店で販売することも検討する。出資比率は、両社約50%ずつとなるもよう。会社名や代表者、資本金などの詳細は今後詰める。
併せて、関東財務局から行政処分を受けて、実質的に経営破綻した「ペッツベスト少額短期保険」(東京都)とスポンサー契約を結んだことも発表した。関係当局の承認などの要件はあるものの、同社の保険契約の移転を受け、顧客基盤を引き継ぐ方針であることを明らかにした。