しずおかFG、収益・利益ともに2桁増 22年4~9月期決算

2022.11.09 06:40
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決算発表する柴田久・同FG社長(11月8日アゴラ静岡)
決算発表する柴田久・同FG社長(11月8日アゴラ静岡)

しずおかフィナンシャルグループ(FG)は11月8日、2022年4~9月期決算を発表した。同FGは10月3日設立のため、今回の決算が「静岡銀行を親会社とする連結決算」として最後のものになった。


連結では経常収益が対前年同期比19.8%増の1393億円、経常利益が同16.5%増の389億円で増収増益。業務純益は業務粗利益増と営業経費、一般貸倒引当金繰入額の減少により同11.8%増の341億円となり、2期ぶりの増益。中間純利益は55億円の関係会社株式売却益剥落により、特別損益が減少したものの経常利益の増加などで同2.4%増加し、282億円となり、3期連続の増益。


銀行単体では国債等債権関係損益が米国金利の上昇に伴い、利回り向上のためのポートフォリオ再構築で売却損を計上し、前年同期比で79億円減少したが、資金利益、役務取引等利益、外為売買益などが増え、業務粗利益は同1.3%増の737億円。コア業務粗利益は同12.2%増の811億円となった。経費は預金保険料、システム減価償却費減少で同2.8%減の440億円。一般貸倒引当金繰入額が前年対比で34億円減少、業務純益が同22%増の311億円となった。コア業務純益は同46.8%増の365億円に。


そのほか、中小企業向け貸し出し(平残)が前年同期比1856億円増で3兆8334億円となり好調だった。これを受けて総貸出平残も前年同期比で3984億円増加し、9兆7248億円と10兆円に迫る勢い。


山梨中央銀行とのアライアンス(20年10月開始)戦略ではこれまでに81億円の収益効果を生み出している。22年4月からの名古屋銀行とは、2件62億円のシンジケートローン共同組成や2件26億円のベンチャーファンドへの共同出資などで成果を上げ始めている。


 

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