ふくおかFG、みんな銀の基幹システム外販 内外金融機関などへ
2022.11.08 20:24
ふくおかフィナンシャルグループ(FG)は11月8日、みんなの銀行の基幹システムの外部提供を開始すると発表した。外販するのは、同FG傘下のゼロバンク・デザインファクトリーとアクセンチュアが同行向けに共同開発したフルクラウド型銀行システムがベースで、ゼロから短期間でクラウド上に構築することが可能。顧客ごとに最適化した金融サービスの迅速な拡充、革新的なデジタルサービスで企業価値向上を図ることができる。
口座開設、預金、為替取引、ローンの借り入れなどがスマートフォンで完結できる。入出金や利息・手数料計算などの勘定処理、預金者の利用状況などをデータとして可視化する分析エンジンなども組み込む。
セキュリティー面は、クラウドの設定ミスによる懸念対策などを万全とするが、「各社のセキュリティーに置き換えるなどカスタマイズできる」(宮本昌明みんなの銀執行役員CIO兼ゼロバンク・デザインファクトリー取締役CIO)という。
販売対象は、国内外の金融機関や新たに銀行サービス導入を目指す非金融事業者。みんなの銀頭取を兼ねる永吉健一ゼロバンク・デザインファクトリー社長は、「東南アジアを中心に海外からの関心が高い」とし、「(価格は)販売内容によって変動するが、数十億円程度は必要では」と想定する。
なお、11月8日からマネーフォワードと、残高・入出金明細照会でAPI連携を始めたことも発表した。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 広島銀、請求書業務のDX後押し 新システムで決済口座確保
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- 地銀、外貨保険販売が36%減 24年度下期、10万件割れ
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%