盛岡信金、中学生が高齢者を疑似体験
2022.11.03 01:01
盛岡信用金庫(岩手県、浅沼晃理事長)は11月2日、地域貢献活動の一環で、地元中学生の職場体験学習を受け入れた。コロナ禍により、営業店でのリアル開催は3年ぶり。盛岡市立城東中学校の2年生、金蘭奈さんが参加した。
体験学習は東支店(蛇口和剛支店長)で開催。最初に金融機関の基本業務である預金や融資、為替のほか、同信金の地域貢献活動について講義があり、札勘体験も行われた。
ロビーでは、来店客の多くを占める高齢者の疑似体験学習を実施。盛岡市社会福祉協議会職員の指導のもと、金さんは白内障を患った人と視界が同程度になる特殊ゴーグルや足腰が不自由な人の感覚に合わせるため関節にサポーターを巻き、重りも装着した。
「絵は見えるけど字が読めない」「この姿で1日は無理」など、悪戦苦闘しながらATMの操作を行い、預金の払い出し伝票に記入した。金さんは「将来就職する時は接客がしっかりした職場が良いと思い、信用金庫での体験学習を希望した。皆さん優しくて、札勘も楽しかった」と語った。