国内銀の総資金利ざや 前年水準を確保 商工リサーチ調べ
2022.11.02 19:20
東京商工リサーチが11月2日に発表した国内銀行106行の2022年3月期「総資金利ざや」(中央値)は0.16%と前年と同水準だった。貸出金利の低下で、資金運用利回り(中央値)が0.86%と12年連続で下がるなか、資金調達コストの見直しや経費削減などで、資金調達原価の削減に努めた結果が表れた。
「総資金利ざや」は、資金の運用利回りと調達利回りの差を示す。資金運用利回りが資金調達原価を下回る「逆ざや」は6行で、前年の8行から減少。「逆ざや」が10行を下回るのは、2年連続で、13年以降で最少となった。「逆ざや」だったのは、みずほ銀行(▲0.13%)、あおぞら銀行(▲0.45%)、三十三銀行(▲0.15%)、滋賀銀行(▲0.04%)、東京スター銀行(▲0.08%)、みなと銀行(▲0.00%)。
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