金融庁、信託銀の「暗号資産」受託 今日から解禁
2022.10.20 11:28-e1661938702834.jpg)
金融庁は10月20日、信託銀行に暗号資産の信託受託ビジネス(カストディ業務)を解禁した。これまではシステムリスクや他の業務への影響を懸念して認めていなかったが、2019年に解禁した証券トークンの受託などを通じて信託銀の知見が蓄積されてきたと判断。デジタル資産管理の担い手を増やし、イノベーションを促進する。
参入を希望する信託銀に対し、業務方法書の認可変更手続きなどを通じて同庁が個別に審査。体制整備などに問題がなければ事業を認める。信託協会が5月に提出した規制緩和要望を踏まえた。
今回解禁したのは、管理型信託に該当する部分。運用型に当たる暗号資産関連デリバティブ取引を行う信託は引き続き対象外だ。
同庁によると、暗号資産の受託はこれまで信託会社には認めてきたが、実際に手掛けている例はまだないという。信託銀が初の担い手となる可能性がある。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 中堅の外資生保、乗合代理店からの要求に苦慮 変額保険手数料で
- 地域金融機関、半数の250機関が預金減 金利戻りパイ奪い合い
- 八十二銀、AIモデル開発50種に 投信販売モニタリングも
- 広島銀、金利再来でALM改革 各部門の収益責任 明確に
- 多摩信金、住宅ローン168億円増 業者紹介案件が4割強
- 横浜銀や静岡銀など20行庫、生成AIの実装拡大へ 検証結果・最善策を共有
- 金融庁・警察庁、URL貼付禁止案を軟化 銀行界から反発受け 不正アクセス防止で
- カムチャツカ半島付近でM8.7の地震 一部金融機関の店舗で臨時休業
- あおぞら銀の中野さん、金融IT検定で最高点 専門部門との対話円滑に
- 信金中央金庫、栃木信金に資本支援 資本注入ルールを改定