福島銀、100周年式典開く 県内4カ所で記念講演会も
2022.10.16 04:45
福島銀行は10月15日、本店で「創業100周年記念式典」を開いた。11月27日に周年を迎えることから、同行の取引先組織やOB・OG会の代表者ら50人を招き、関係者へ感謝の気持ちを伝えた。加藤容啓社長は「2001年に早期是正措置を受けたが、地域の皆さまからの草の根増資により100周年がある。SBIなどと連携し、これからも地域貢献や本業支援など福島のために全力を尽くす」と挨拶。
来賓を代表して、SBIホールディングスの森田俊平専務は「提携締結後もウッドショックや物価高騰など、厳しい経営環境が続き、変革なければ生き残れない状況にある。地域企業の力になる福島銀行とともに歩んでいく」と語った。本店営業部の取引先組織「福銀けやき会」の齋藤高紀会長、OB・OG会「福銀会」の玉木康夫会長も祝辞を述べ、ともに歩んだ100年間を振り返った。また、行員を代表して、本店営業部の谷ヶ城慎氏が「次の100周年に向けて」宣誓を行った。
寄附金・助成金の授与も行い、東日本大震災ふくしまこども寄附金300万円を福島県保健福祉部こども未来局、公益信託福島銀行ふるさと自然環境基金300万円を野鳥の会ふくしまなどの各支援団体に贈った。
その後、福島市の式場で100周年記念講演会を開催。取引先など約150人が参加した。元金融庁長官で現在は新生銀行会長の五味廣文氏が「福島の未来」をテーマに講演。五味氏は「面積の広さ、一次産業など福島県が持つ資源を徹底的に活用し、社会問題の解決と経済的な利益の両立ができる構造を地域全体で作り直す必要がある。そして、地域で1番の資源は住人であり、特に女性が活躍できる環境を整備することが成長には不可欠だ」と強調した。

同行は11月19日までに、会津若松市、いわき市、郡山市でも記念講演会を開き、県内各地の顧客に感謝の気持ちを示す。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 福井銀、野村証券と包括提携2年 預かり残高5000億円超
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- メガバンク、上場廃止増えLBOローン好調 三菱UFJ銀は管理高度化
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%