かながわ信金など、三浦で「美食」バスツアー 観光商材化見据え
2022.10.15 17:17
かながわ信用金庫(神奈川県、平松廣司理事長)など7団体で構成する「三浦半島地域活性化協議会」は10月15日、「食」をテーマにしたバスツアーを初めて開催。地元の大学生に魚の加工や野菜の収穫体験、美味しい食事を提供することで、三浦半島の魅力を伝えた。
地域をよく知る同信金を始め、バスの子会社を持つ京浜急行電鉄(横浜市)や事業者のネットワークを持つ三浦、横須賀各商工会議所などがそれぞれの強みを生かして企画した。
生産者との交流を通じて、若い世代に地域の魅力を感じてもらう狙い。参加者に画像投稿サイト「インスタグラム」でツアーの様子を発信してもらい、ネット上でもPRする。
当日は関東学院、横浜市立の2大学から11人が参加した。前半は横須賀市の漁港にある、しらす直売所「かねしち丸」を訪問。しらすの釜揚げ作業を間近で見学したり、専用の道具を使い天日干しを体験した。秋のしらすは水温の関係で身が締まり肉厚。ほんのり塩味の効いた食感に参加者は舌鼓を打った。

その後、相模湾と東京湾を一望する丘の上の畑に移動。農家の鈴木優也さんから手ほどきを受けながら、サラダに使う紅色のカブ「もものすけ」や辛味のある「わさび菜」などを収穫した。
お昼のメインイベントでは、畑の上にレストランさながらに長テーブルと椅子を用意。地元の飲食業者が三浦半島産の食材を使ったサラダやパエリア、ローストビーフなどのコース料理を振る舞った。
野菜の無人販売所の設計を研究テーマにしている関東学院大学大学院2年生の馬場夏希さん(24)は友人と参加。「生産者と話ができ、今後の設計の参考になった」と話した。
同協議会は最終目標として、同ツアーを新しい観光商材にする予定。今回の反省点を生かし、旅程やターゲット層を見直しながら、早期実現を目指す。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 地域銀7行が先行導入 マネロン機構のAIスコア
- 春の叙勲 金融界から24人
- 金融5団体と商工中金、適正な競争へ新枠組み 過去の民業圧迫踏まえ
- 地域銀・信金、取引先の経費削減支援 コンサル会社と連携拡大
- 京都信金、職員向け「京信大学」200回 講座受講者、延べ4000人超
- 十八親和銀、投信客への架電デスク新設 7万先にアプローチ
- Techで変える(2)宮崎銀、融資稟議書作成を自動化 業務時間は95%削減
- 日銀、政策金利を据え置き トランプ関税で海外経済減速見通し
- 大手損保、地銀の窓販デジタル化 火災保険、満期急増で
- SMBC日興証券、25年3月期純利益727億円 純営業収益はSMBC入り後過去最高