損保協、ベトナムの保険金支払い適正化を支援
2022.10.13 13:10
日本損害保険協会は10月12日、ベトナムの損害保険業界を対象としたオンラインセミナーを開催した。ベトナムの損保会社の社員や監督官庁の職員ら163人が参加 し、保険金支払い適正化に向けた日本の損保会社の事例を学んだ。
今回のセミナーは、同協会が2009年にベトナム保険協会と締結した協力覚書に基づく事業の一環。アジアの金融インフラ整備の支援に取り組んでいる金融庁と連携して開催した。ベトナムでは、損害調査担当者の知識不足や不正請求により、医療費に関する保険金支払いの適正化が課題となっている。
冒頭、損保協の伊豆原孝常務理事は「日本の自動車保険の分野で積み上げてきた経験やノウハウを紹介し、また、両国の実務者間での意見交換を通じて、ベトナムの健康保険の分野での保険金支払い適正化にお役に立つことができれば」と挨拶した。
セミナーでは、損害保険ジャパンの社員が自動車保険を参考に、医療費の保険金支払い適正化に向けた取り組み事例を発表。社内での態勢整備や損害調査担当者の育成の重要性を説いた。また、損保協の職員が、医療知識向上に向けた業界ベースの取り組みを紹介した。